列車で国外にいく感覚がヨーロッパ。 タリスが特別料金 Crazy Thalys
フランスに住んでいると「列車で海外に行く」のが当たり前になる。
ユーロスターでロンドン、タリスでベルギー・オランダといった具合に
出国できる。イタリアも、スペインも、ドイツも、スイスもそう。
島国の日本と違って、ああ、大陸にいるんだなって感じる時。
国をでるので、当然パスポートは必ず持っていくけれど、
タリスでベルギーに行った時なんかは、チケットの検札の人は周ってきたけれど、
パスポートチェックは往路・復路ともにされなかった。
この時期になると、会社での話題は夏のバカンスのことになる。
ソワソワ、ウキウキ、どこにいくの? いついくの? と、浮かれ気分になる。
大きい会社だと、休みを重なって取らないように、4月には自分の夏の休みを
申請しておかないとならない。
フランスの夏休みは日本のように数日、1週間単位ではなく、なんせ丸々1か月。
うまく周囲の人との調整が必要になってくる。
でも日本みたいに周囲に気兼ねすることもなく、だいたい皆が1か月は休みを
取るから、当たり前に休む。
この全員が太陽を求めて動く、民族大移動みたいな夏のバカンス期に合わせて、
タリスが「クレイジータリス」という特別料金を設定した、
2015/7/14から9/7の間、1日1本の指定列車が
例えば パリーブリュッセル間で、片道 22EUR(高くても58EUR) だという。
この金額で海外旅行、いや、海は超えないから、国外旅行に行けちゃうわけだね。
この金額だったら、ちょっとムール・フリッツ(Moules Frites・ムール貝に
フライドポテトが添えてあるベルギーの名物)を食べにベルギー行っちゃおうとか、
もう国内旅行の感覚で行けそう。
フランスの列車の料金設定はややこしい。
一区間、クラスごとの一定料金設定がない。
曜日によって、時間によって、時期によって料金が変わってくる。
1等と2等で違うのはもちろん、同じカテゴリーでもいつチケットを買うか、
年齢、割引サービス、返金・変更条件なんかでいろいろ違ってくる。
「あまり人が旅行しない時期に、人が少ない早朝や深夜の列車で、
なるべく早く席を抑える」のが一般的には安くなる。
列車の時刻を1本早めたり、遅くするだけで、数千円の差がでることも多い。
旅行の計画は早めに立てるのがポイント。
賢く、お得なチケットをゲットして、せっかくヨーロッパ大陸にいるのだから、
列車を上手に利用して国外に出てみるのもいい。
タリスの1等には時間帯によって、
朝食・昼食・軽食・夕食のサービスがある。これは朝食。