まだパリの公共交通機関は空いていて
パリで無差別テロが起こってから4日。
重ぐるしい雰囲気に包まれていた週末が過ぎ、
皆、何かを思いつつも学校や仕事に出かけていく。
毎日の生活は続いていくのだけれど、人生を楽しむのが得意なフランス人が、
「楽しむ時間」を取り戻すのに少し時間がかかるのかもしれない。
仕事が終わると急いで帰宅するので、昼間はカフェなどに人がいても
夜の人出がとても少ない。
人の多いところを避けるから、デパートなどもノエル前のこの時期としては
人出が減っている。
観光にパリに来る人もキャンセルが続いている。
様々なエキスポなどが多く開催されて、ホテルの満室が多い秋に、
キャンセルが25%-50%ぐらいでているのだとか。
昨日・今日と公共交通機関を避ける人も多く、
通勤手段として「自分の車」を選択するらしい。
それで工事・デモ・事故の影響がないのに、通常より道が混んでいるらしい。
テロがおこっても、仕事にはいかないといけないし、
車を運転できないので、翌日の土曜日から地下鉄に乗っているけれど、
地下鉄内に笑顔はなく、人も少なく、緊張感が漂っている。
年々飾りつけの時期が早くなっている気がするけれど、
パリのデパートのショーウィンドーは、それぞれテーマを決めて飾り付けられている。
ウィンドーの前には踏み台も置かれて、毎年親に連れられた子供たちが
かじりついて、動き、煌めくそれをじーっと飽きもせず眺めているのに。
シャンゼリゼのイルミネーションも確か明日18日から始まる予定となっていた。
今年はどうなるだろう。
寒くなってからのこの時期が、パリが光り輝く時期だったのだけれど。
一日も早く笑顔で過ごせる日々がくるように、祈りながら過ごしている。