パリ -セーヌの橋の上で愛を誓う
セーヌのゆったりとした流れを、橋を渡りながら眺めると、
こちらに暮らしていても、ああパリらしい風景だ・・・と感じることが多い。
ルーブル美術館、コンシェルジェリー、ノートルダム大聖堂など名所が
セーヌ河畔にあるし、遠景でエッフェル塔が観られるから、橋の上は
絶好の写真スポット。
セーヌに架かる橋は、橋そのものも魅力的で、ロマンチックで、
観光スポットだったりする。
「新しい橋」という名前でありながらパリで最古の橋の「ポン・ヌフ」
(1607年にできた当時はパリで初めての石橋で一番新しかったんだろうね)。
ルーブル美術館近くにあり、この橋の上でキスをすると永遠に結ばれるという噂の
「恋人たちの橋」として有名な「ポン・デ・ザール」。
パリ万博のために建設されて、ニンフ、女神、天使などの像が並び、
アールヌーヴォーの街灯が美しい「アレクサンドル3世橋」。
パリを描いた絵画、写真、映画にはセーヌとセーヌに架かる橋がよく登場する。
上の写真はアルシュヴェシェ橋。
ノートルダム大聖堂を裏側から見える場所にあり、ここも写真スポット。
この橋の欄干にも「ポン・デ・ザール」と同じように、
「愛の南京錠(Cadenas d'Amour)」が、がっちりとかかっている。
南京錠に名前を書いて鍵をかけ、その鍵をセーヌに投げ込んで、
二人の愛の永遠を誓うというもの。
この重たい愛のフェンスは、最近も「ポン・デ・ザール」の欄干が錠の重みで崩れ、
通行止めになったりしている。
錠じゃなくてももっと軽い何かがあればいいのに。
でも、愛は重いものなのかな。